改善活動を支援する最適ツール「JIGlet®(ジグレット)」

はじめに

変化の激しい市場環境の中で、日々の業務を見直して、生産性や品質向上を図る改善活動は、いまや製造業にとって不可欠なもの。近年は、それらを支援する高度なデジタル機器も登場しているが、改善活動の主体はあくまでも現場であり、使い方が複雑な製品や導入コストの高い製品は馴染まないことが多い。
こうした中、改善活動を支援する有力なツールになりつつあるのが、村田製作所とACCESSで共同開発した製造現場向け業務改善支援ツール「JIGlet®(ジグレット)」である。一番の特徴は、使い方が簡単で結果が見やすいことだ。

変化の時代に最適な改善活動ツール

JIGlet®は、各面の意味付けを自由に設定してその時間や回数を記録する「サイコロデバイス」、数をカウントしたり離れた人を呼び出したりする「ボタンデバイス」、作業ランプの点灯・消灯を検知する「照度センサー」の3種類のセンサーデバイスを用意。
活用するには、まず、それぞれのデバイスに意味付け(シナリオ)を行う。例えばサイコロデバイスは、サイコロの1面が上のときは作業の開始、2,3,4,5面にはそれぞれ作業項目を割り当て、6面が上のときは作業終了と意味付ける。ボタンデバイスは担当者の呼び出し、照度センサーは表示灯の赤色点灯を確認したら稼働停止というように意味付ける。これらの準備さえできれば、あとはデバイスを個別、もしくは組み合わせて使うことでデータ収集とグラフによる可視化が行える。
JIGlet®が一般的なデジタルシステムと異なるのは、一度構築したシステムを必ずしも長期間使い続ける必要がないことだ。ニーズに合わせてデバイスの数や種類、意味付けを変えるなどして、日々試行錯誤して気づきを得る。
まさしく変化の時代の改善活動に最適な支援ツールなのだ。

どこでも簡単に使える! JIGlet®(ジグレット)の便利な機能

ボタンデバイス、照度センサー、サイコロデバイス

3種類のデバイスで簡単にデータを取得
(SIM内蔵なのでネットワーク設定不要!)

タブレットでJIGAppを操作

取得したデータを
簡単に自社向けカスタマイズ可能

JIGAppのスクリーンショット

8種類の用意されたグラフですぐに
データ分析可能

外観選別や多台持ち工程の課題を解決
村田製作所 第2セラミック製造部
野々村 規之
村田製作所 第2セラミック製造部
岡本 寛孝

販売開始から約1年。多くの事業所や工場で活用が進んでいる。例えば、いち早く現場の改善活動に取り入れた村田製作所八日市事業所(滋賀県東近江市)では、さまざまな工程で改善効果を上げている。
外観選別の作業能率改善はその一つ。選別項目数が多く煩雑な工程であるところへ、最近は不良が増え、作業時間が超過する傾向にあった。作業者には分単位での日報入力をしてもらっていたが、人手による作業のため実態把握が困難であった。
そこで約1週間、日報入力の代わりに作業者にサイコロデバイスを使ってもらった。その結果、「製品の状態が以前と変わっていたこと」、「昼間と夜間などで作業方法が異なっていたこと」など、不良の増える要因を突き止めたという。

製造課に所属する改善士でこの案件を担当した岡本寛孝は「普段、改善を実施する際には、現状把握→分析→改善計画策定→実施→効果確認というプロセスを踏むが、従来は現状把握と分析のところで多くの時間を費やしていた。JIGlet®を使うと、作業者の生きたデータを収集出来るので、現状把握や分析が早くでき改善施策がしやすくなった」と話す。

同じく改善士の野々村規之は、製造現場で活躍する仲間とともに多台持ちラインの生産性改善を行った。一人の作業者が異なる種類の2台の設備を操作していたが、2台のうち1台の機械干渉が多く、出来高が上がらないという問題があった。作業の積み上げデータを見ると手空き時間があるはずなのに、作業者にヒアリングすると、「忙しい」という。
そこでサイコロデバイスをそれぞれの設備に設置し、トータルで24時間使ってもらった。その結果から見えてきたのは、1台の設備の作業が小まめに入るので、作業者はほとんどの時間、その設備から離れることができず、空き時間でもう1台の設備に行くと機械干渉が原因の設備停止が発生していた。
この分析結果から、業務が重ならず多台持ちがスムーズに行くよう、上流工程からの流し方を改善したら、順調にモノがつくれるようになったという。「JIGlet®はタイムライン(時間軸)機能を持っているので、昼と夜との違いやどのタイミングで細かな作業が発生しているかを把握出来るのがよい」と野々村は話す。

手軽さを活かす

ここで挙げた2つの改善事例はいずれもサイコロデバイスを活用したケースだが、八日市事業所では、日報入力の代替や多台持ちの類似ケースでは、照度センサーやボタンデバイスとの併用も検討している。日報入力で設備に関係するところは照度センサーを使用。また、多台持ち設備の異常停止を照度センサーで収集し、トラブルの中でも緊急性の高いものについては、ボタンデバイスで監督者に連絡するなどだ。

このように、JIGlet®の良さは誰もが簡単に使えて結果が見やすいことだ。いまや中堅・中小企業でも、改善マインドを醸成し、業務の効率化につなげることが課題になりつつある。しかし改善マインドの醸成には、ちょっとした改善の成功体験の積み重ねが必要だ。
村田製作所とACCESSの両社はJIGlet®の「手軽さ」を活かして、改善活動におけるデジタル活用の障壁を減らすことに貢献し、今後とも現場の作業者らが行う小集団活動などの改善活動を支援し続けていく。

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